23年間、手離せなかった喘息の薬を気付いたらほとんど使わなくなっていたという話
一昨日、「そういえば最近喘息の薬使ってないなぁ。」と気づきました。
3.5歳で喘息を発症し、小学校で2回、中学校で1回、大学で1回入院も経験。
喘息で有名な病院から整体、鍼灸、温熱、気功、果てはカウンセリングまで様々な治療を経験してもそれほど効果を感じず、「薬でコントロールできているからいいや」と思っていた僕が喘息の薬をほとんど必要としなくなった理由について時系列で紹介していきたいと思います。
喘息と言うのは不思議なもので、さっきまで何ともなかったのに、薬を忘れたことに気付くと発作が出始めるという”喘息あるある”があり、薬は身体的にも精神的にも手離せない存在。
そんな僕に危機が起きたのは昨年の師走でした。
喘息歴約30年、喘息ベテランの私は「治療してもどうせこれ以上良くならないし、薬さえ処方してもらえばいいや。」というだらけた気持ちで3か月に1回、10数年来の付き合いになる内科に通っていました。
ある日いつも通り診察を受けると、定期的な血液検査やレントゲンを勧めらました。
その日は時間がなかったので、のらりくらりとかわそうとしたところ、不良患者に業を煮やした先生がまさかの「もううちの病院には来てもらわなくていいよ!」宣言。
診察を終えて、家に帰る途中様々な考えや感情が沸いてきました。
「どーせ治せないくせに検査したって意味ないだろ!」
「長い付き合いなのに見捨てるなんてひどくないか?!」
「新しい病院どうしよう…。」
「もう、喘息に振り回されるの嫌だ!」
と、ヒト通り喜怒哀楽を感じて、冷静になってくると「喘息って本当に治らないのかな?」という疑問がわいてきました。
と、いうのも当時学んでいたプログラムで講師の方が「前提を変えたら咳喘息が治った!」というお話をされていたから。
その話を聴いた時は、正直「あなたは喘息歴も短いし、症状も軽いんでしょ。
気軽に治ったとか言って期待させるなよ!」と思ったのですが、主治医に見放され土俵際まで追い詰められた僕は「喘息治ったらすごいよな?」というちょっとした期待を抱くようになりました。
帰宅してさっそく「喘息 完治」で検索。
怪しい商材からおすすめの書籍、完治した人の体験談まで様々な情報が出てくる中、
・無理なく続けられる。
・お金がかからない。
という基準で1冊の本を選び、そこに書いてある方法をゆるく実践し始めました。
そこに書いてあった方法は
①薬をやめる(断薬)
②朝晩の冷水浴
③発作が出ても気にせずジョギング
の3つ。
更に自分が無理なくできる難易度にすると
①薬をやめる(断薬)↯
一気にやめるのは無理、使うのを少しずつ減らすくらいならできる
②朝晩の冷水浴↯
冬なので朝は無理!
(その後朝はくるぶしから下だけシャワーでぬらすことに)
風呂上り、たらいに1杯なら!
(その後風呂上りに10杯まで増やす)
③発作が出ても気にせずジョギング
死ぬのは嫌だから、犬の散歩のとき調子が良ければ少し走る。
かなり、
ゆるゆるなルールで喘息克服計画は始まりました。
冷水浴を試してみると死ぬほど冷たいのですが、
1回水を浴びるごとに10000くらいある喘息ゲージが1ずつ減っていくような感覚でやっていると、不思議と続いて(雪が降る日はさぼったりしました)薬の量が少しずつ減っていきました。
冷水浴が効果的だったのですが、ジョギングはなかなかできず自然消滅。
その後、以前この記事で紹介した呼吸の本を試していくと更に薬の量が減っていきました。
最後に取り組んだのは、喘息が治らないことで得られる利得と向き合うこと。心理的な要因で喘息が治らないのでは?ということでカウンセリングを受けたこともあったのですが、当時はあまり効果はありませんでした。
ただ、今回は少しずつ快復に向かっていることもありアプローチのイメージも付いたのでセルフカウンセリングをしてみました。
やり方は簡単
①「喘息が治らないのは思惑通り」とニヤニヤしながら声に出しながら言います。
②言った後で、心の声がしてくるので耳をすませます。
大体は「だって○○なんだもーん」か「そんなことない○○だぞ!」という声
③その心の声を聴いて心底落ち込みましょう。
僕の場合は
「だって苦しい時じゃないと人が助けてくれないもん」とか
「だって苦しい時じゃないと休めないもん」とか
「そんなことない、俺だって治るように努力してきたさ!」だったのですが
「だって~」の方は恥ずかしながらなるほど!と思い
「そんなことない~」の方は納得感が低かったです。
この時、だから自分はダメなんだ!等と自分を責めないでください。
心底落ち込む理由は、心の声が自分にとって本当の願いだということを受け入れたほうがいいからです。
④心の声が教えてくれた本当の願いを目の前にイメージして和解します。
イメージは勝手に湧き上がります。
僕の時は傷ついた子供のような姿でしたが
人によっては動物やただの立体だったりもします。
そして
「今までありがとう。あなたのおかげで休むことができました。」
「今までありがとう。あなたのおかげで人が助けてくれました。」等と自然と思い浮かんだ言葉をイメージに伝えました。
⑤最後に喘息が治っても本当の願いを叶えられる方法を考えて、小さなことから実行に移していくことを繰り返します。
僕の場合本当の願いは”疲れたら休みたい””人に助けてもらいたい”だったので
疲れた日は30分早く寝たり、朝ギリギリまで寝たり、ちょっとしたことでも家族にお願いしたり、苦手なことは知り合いに頼んだりしていきました。
喘息が治るかも?!と思って実際に行動に移して約1年。
完治してはいませんが、薬の使用料は3分の1に減り、飲みすぎたり、激しい運動をしても発作が起きることはなくなりました。
(昨日、ピーナッツをのどに詰まらせて咳が止まらなくなり、吸入しました笑)
まだまだ完治とまではいきませんがこの調子でいけば完治も難しくないと思っています。
1年前は10000ほどあった喘息ゲージも今では3000くらいのイメージです。
以上が23年間手離せなかった喘息の薬を気づいたらほとんど使わなくなっていたという話です。
この方法が全ての喘息患者さんに効果があるかわかりませんが
つらい思いをしている人にすこしでも役立てばうれしいです。
ただ、実行に移す際は断薬等自己判断ではなく医師への相談などをお願いします。
次回はうまくいった要因を分析して、ダイエットなどにも効果をあげられるプロセスとして紹介します。楽しみに!!